自宅の回線を10Gbpsへ移行する予定があり、その前にLANとWi-Fi環境を先に見直すことにしました。
今回はRT-AX57からTP-Link Deco BE68 2台へ切り替え、既存の壁内Cat5e配線をそのまま使って有線バックホールを構成しています。
切り替え前後でPixel 11 Proを使って測定したところ、LAN内のiperf3では寝室が約800Mbpsから約1.35Gbps、リビングが約680Mbpsから約1.13Gbps、浴室は約196Mbpsから約518Mbpsまで伸びました。
まだ10Gbps回線への切り替え前なので、今回は自宅LAN・Wi-Fiの更新だけを見ています。
今回変更した構成
これまではRTX810をルーターとして使い、寝室に置いたRT-AX57をアクセスポイントとして使っていました。
RT-AX57 1台でも普段使いで特に困っていたわけではないのですが、今後10Gbps回線へ変更する予定なので、先に宅内側を見直すことにしました。
今回追加した主な機器は以下です。
- TP-Link Deco BE68 ×2
- I-O DATA BSH-XG05
- エレコム EHC-LQ01-5
TP-Link Deco BE68 2P
I-O DATA BSH-XG05
エレコム EHC-LQ01-5
ルーターはまだRTX810のままです。10Gbps回線への切り替え時にVR-U500Xへ変更する予定なので、今回はそこまでは触っていません。
2.5GbE化用としてPCIeのLANカードも購入していましたが、Ubuntuサーバーのマザーボード内蔵LANが2.5GbE対応だったため、今回は使用していません。
壁内のCat5e配線はそのまま使う
我が家は2018年築の賃貸で、ONUのある場所から寝室とリビングへ壁内LAN配線があります。
LANコンセントにはCat5eと書かれていますが、賃貸なので壁内ケーブルを引き直す予定はありません。
そこで今回は、既存配線をそのまま使ってどこまでいけるかを見ることにしました。
構成としては、RTX810のLAN側にBSH-XG05を置き、そこから壁内LANを通して寝室とリビングのDeco BE68へ接続しています。
Deco同士は無線ではなく、有線バックホールです。
寝室側はDeco BE68の先にEHC-LQ01-5を接続し、2.5GbE対応機器をまとめています。
Wi-FiのSSIDも整理した
Decoへの切り替えに合わせて、メインSSIDも変更しました。
ただ、2.4GHzのIoT機器がかなり多く、全部のSSIDを変更するのは面倒です。
そのため、旧SSIDと旧パスワードはDecoのIoTネットワークへ引き継ぎ、2.4GHz専用として残しています。
一方、メインSSID側では2.4GHzを無効にして、5GHzと6GHzを使う構成にしました。
MLOネットワークも一応有効にはしていますが、今回は通常ネットワーク側で測定しています。MLOについては別の機会に試す予定です。
切り替え前後をPixel 11 Proで測定
測定にはPixel 11 Proを使いました。
場所は、
- 寝室
- リビング
- 浴室
の3か所です。
リビングと浴室では、閉められる扉はすべて閉めた状態にしています。
iperf3はUbuntuサーバーに対してTCP 1ストリーム・30秒で3回実行し、その平均を使っています。
SpeedtestはIPA CyberLab 400G(Tokyo)を使い、こちらも各地点3回の平均です。
iperf3は3地点すべて改善
| 場所 | 切り替え前 | 切り替え後 | 変化 |
|---|---|---|---|
| 寝室 | 800.32 Mbps | 1,353.28 Mbps | +69.1% |
| リビング | 679.74 Mbps | 1,132.33 Mbps | +66.6% |
| 浴室 | 196.06 Mbps | 518.08 Mbps | +164.2% |
寝室とリビングは1Gbpsを超える結果になりました。
特に差が大きかったのは浴室です。
切り替え前は平均約196Mbpsでしたが、切り替え後は約518Mbpsまで伸びました。
ただし浴室は3回の結果が619.69Mbps、582.15Mbps、352.39Mbpsとばらつきがありました。速くはなったものの、他の2か所より安定しにくい場所なのは変わっていなさそうです。
Speedtestも全体的に向上
| 場所 | DL Before | DL After | UL Before | UL After |
|---|---|---|---|---|
| 寝室 | 582.33 Mbps | 732.33 Mbps | 231.67 Mbps | 288.67 Mbps |
| リビング | 542.67 Mbps | 694.00 Mbps | 206.00 Mbps | 290.33 Mbps |
| 浴室 | 485.67 Mbps | 564.33 Mbps | 193.33 Mbps | 290.00 Mbps |
Speedtestでも3地点すべて改善しました。
とはいえ、iperf3ほど大きな差は出ていません。
これは現在のインターネット回線がまだ1Gbpsであることや、外部サーバーまでの経路も含まれるためだと思います。
宅内Wi-Fiの差を見るなら、今回のようにiperf3も一緒に測っておいた方が分かりやすかったです。
浴室の改善が一番大きかった
RT-AX57 1台のときも自宅内でWi-Fiが使えない場所はありませんでした。
ただ、実際に測ってみると浴室ではかなり速度が落ちていました。
Deco BE68を寝室とリビングの2台構成にしたことで、浴室でも500Mbps前後まで出るようになったのは今回一番分かりやすい変化でした。
一方で、浴室は測定ごとのばらつきも大きいので、単純に「どこでも安定して高速になった」とまでは言えません。
既存配線をそのまま使っても十分変化が出た
今回の目的の一つは、壁内Cat5e配線を交換せずにどこまで宅内ネットワークを高速化できるかを見ることでした。
少なくとも今回の構成では、既存配線をそのまま使った有線バックホールでも、Pixel 11 ProからUbuntuサーバーへのiperf3で寝室・リビングとも1Gbpsを超えました。
Cat5eだから必ず同じ結果になるという話ではありませんが、我が家では壁内配線を引き直さなくてもかなり改善できました。
次は10Gbps回線への切り替え
今回はLANとWi-Fi側だけを先に変更しました。
このあと回線をenひかりへ切り替え、最終的にはenひかりクロス10GbpsとVR-U500Xへ移行する予定です。
回線側が10Gbpsになったら、今回の宅内環境でインターネット速度がどこまで伸びるのかも同じ条件で測る予定です。10Gbps回線への切り替えやVR-U500Xの設定については、この記事への追記ではなく別記事にまとめようと思います。
MLOについても今回は測定対象から外したので、こちらは通常接続との違いを別途確認する予定です。