みずかるちゃー
αアンバサダープログラムキックオフミーティングに行ってきた!
2015年5月30日に行われた「αアンバサダープログラムキックオフミーティング」に参加してきた.
αアンバサダープログラム | デジタル一眼カメラα(アルファ) | ソニー
会場は品川にあるソニー本社ビル.
もちろん訪れるのは初めてである.
ビジターカードを受け取り中へと入る.
内部の写真は使用した会議室以外は公開不可とのこと.
αアンバサダープログラム
αに込められた想い
α100が出て10年,DSC-F1が出て20年.
CCDのイメージセンサーを世界で初めて商品化した.
CCDは1970年から研究開発を行ってきた.
30年間カメラ作りを振り返って
1.誰もやってこなかったような,圧倒的な基本性能,ユニークなカメラを作る
2.それを小型なサイズで実現する
3.実現するためにレンズ・イメージセンサー・プロセッサを自前で開発をする
新しいカメラを作りたいときに部品レベルから0から作り上げていく.
描写力,解像力を持ちつつ機動力も確保したい.
その両立が難しい中で最新技術を投入しながら両立してきた.
今後もレンズラインナップを拡充していきたい.
1番良いカメラシステムを目指してカメラを作っていきたい.
そして驚いてもらうことが大きな開発目標.
イメージセンサーの技術紹介
DI事業本部 商品設計部門 システム設計部 冨田芳紀氏.
自社開発を行っているため製品開発について包み隠さず話すことができる.
「今後こんな製品を作りたい」だったり「こんな新しいセンサー技術がある」だったり.
イメージセンサー技術は「以下に効率よく光を集めるか」が重要.
そんな中でα7Sがセンサー技術の集大成.
ISO409600という圧倒的な高感度性能.
像面位相差AFについては画面全域で実現することがとても難しい.
全面で行えているのは今のところソニーのみ.
フルサイズについては現在検討中とか.
α7Ⅱで導入したボディ内手ぶれ補正はマグネットを使った新しい手ぶれ補正技術.
仕組み自体はシンプルだが,電流を流さなくてもセンサーを中心に保持できるため低消費電力につながっている.
現在Eマウントではレンズ補正とボディ補正の2つがあるが,ソニーとしてどちらかに偏るといったことは決めていないとのこと.
ボディに入っていたほうが便利だが,どうしてもボディが大きくなってしまうため,気軽に使う用途としてレンズ補正を使っていく.
α7Sの”サイレントシャッター”の話題が出たが,α7Ⅱへ搭載されなかった理由として「読み出しスピードを上げないといけないため」が挙げられた.
この様子だと来るα7RⅡへの搭載は難しいか・・・?
αレンズの技術紹介
DI事業本部 コア技術部門 工学設計部 大竹基之氏.
RX10で導入したが,SEL35F14Zに合わせて新規開発を行った.
求められている画質を実現するために技術開発を行っている.
レンズのコーティングについてキヤノンやニコンから技術を買っているのでは?と言われることが多かった.
実際はBDの技術を応用しておりソニーの独自技術となっている.
差が少ないので公言はしていないが他社よりもばらつき,反射率が少ないとか.
レンズの方向性については「ツァイスは(バカがつくほど)コントラスト重視」「Gレンズはボケと解像の両立」.
ツァイスのボケはそこまで重視していないが,ミラーレス用はこれまでよりもよく見える.
これまで通常レンズの最短撮影距離が犠牲になっていたが,今後は頑張っていきたい.
マニアックなレンズも出したいが,今は「先に出すレンズがあるだろう」と言われてしまうので揃ってから出していきたい.
ユーザーからのリクエストは焦点距離の長いレンズが多くなっている.
プロセッサーの技術紹介
DI事業本部 商品設計部門 システム設計部 統括課長 小坂井良太氏.
α7以降で使用している「BIONZ X」は「高度な画像処理,オートフォーカス演算,インターフェース処理」など様々な処理を一括集中コントロールしている.
昔は「画像処理エンジン」という言葉もなかったが,最近は機能や求められるものが高くなってきた.
半導体技術の進歩により7~8年前と比べると20倍~30倍の処理性能を得られるようになった。
FWアップデートによる機能追加についての話が出たが,プロセッサーだけではなく周辺パーツのスペックに関係してくるので条件が難しいとの話だった.
最新技術を最適なタイミングで出すためにはFWアップデートではなく,新製品という形になるとのこと.
言われてみれば納得な理由だがユーザーとしては高頻度に発売されてしまうとなかなか買いにくい製品になってしまう.
他社にはないソニー”らしさ”といえば”らしさ”だが,ユーザー側としてはなかなかついていくのが大変でもある.
このスライドを見ていると像面位相差のフルサイズ全面化は次世代BIONZ搭載のタイミングなのではと思ってしまう.
α9なのかどうかはわからないが,なかなか楽しみだ.
製品モニター
α7Rを持っているのでα7ではなくα6000を選択した.
ちなみにα7Ⅱではなくα7なのは「物がなかった」とか.
α7Ⅱだったらそっちにしたけれど大人の事情なのだろう.
今後のモニター企画に期待である.
まとめ
これまで数回この手のイベントに参加してきたが1番よかったと思う.
技術的な内容を技術者から直接聞くことができたので大満足のイベントだった.
こうやって直接中の人と話してみると「ソニーもまだまだ大丈夫そうだな」と感じることができた.
もちろんマーケティングについては「・・・」な部分も多いが(笑),技術的にはこれからも追いかけていきたいと思える会社だった.
ネットで公開されている情報ではなく,作り手の人がどういった想いで作っているか知ることができるイベントはなかなかない.
どんな製品であっても作り手の想いは必ずあると思うので,他のイベントでも今回のような形式を取ってくれたらいいなと強く思った.
ちなみに今回のイベントの倍率は10倍近くだったとか・・・.
よくもまぁ自分が当選したものだw
せっかく与えられた機会なので,「α伝道師?」としていろいろ書いていきたいと思う.
(いつも文句ばっかですいませんw)
※αのイベントにも関わらず5D3を持っていきましたw.ほらα7RだとAFがちょっとね・・・w
今回撮影した全ての写真はこちら↓
20150530_αアンバサダープログラムキックオフミーティング | Flickr
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